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2017年4月、タイ初「モノのインターネット(IoT)」の展開がスタート

モノのインターネット(IoT)イメージ
 

2017年4月にタイ国内初のIoT(1)ネットワークの展開がスタートし、位置情報サービス、スマートメーター(2)、
ストリートライティングサービス(3)がプーケットとバンコクで提供開始になります。

新しいデジタルサービスを利用できる日を、多くのタイ市民が心待ちにしているとのこと。

このIoTネットワークは、韓国のSK Telecom社とタイのCAT Telecom社(国営の通信サービスプロバイダー)の
2社が協力し、バンコクとプーケットの中心部で使用可能となります。

タイ初のスマートシティ(4)として指定されているプーケットでは、車両位置追跡サービスがスタートしました。
さらに、スマートメーター、ストリートライティングサービスといったサービスも今後展開されていきます。

またバンコクの中心部では、IoTを使った位置情報サービスの利用も可能になりました。
このサービスにより、グランドパレスなどの観光地で、迷子になる人が減るだろうと期待されています。

 
モノのインターネット(IoT)イメージ
 

CAT Telecom社 最高経営責任者サヌパケー・フバナンダナは「SK Telecom社との提携を通じて、
この政府プロジェクトを成功に導けるだろう。」と語り、SK Telecom社と協力し、タイ初のIoTサービスの展開に
取り組むと公表しました。

「SK TelecomはタイのICT(5)業界の成長に貢献する為、CAT TelecomとIoT分野で協力し、多くの関連会社と
ともに新しいICTエコシステム(6)を育成していきます。」とSK Telecom副社長兼IoT事業部長のチャ・インヒョクが発表しています。

 

Bangkok cityscape

 

東南アジアではIoTへの関心が高まっていますが、まだ一般化されていません。
IoTを導入時にかかる高コストは、依然として課題となっています。
企業が低コストのクラウド環境を利用し、ビジネスの側面からIoTを拡大していくことで、
この課題を解決することができるのではないのでしょうか。

アナリストのFrost and Sullivan社によると、この地域のIoT支出額は、2015年の16億8,000万ドルから、
2020年には35%増加の75億3,000万ドルになるだろうと予想されています。
東南アジアでは今後、IoT化がさらに加速していきそうですね。

 

まい。

 

(1)IoT(モノのインターネット):
従来は主にパソコンやサーバー、プリンタ等のIT関連機器が接続されていたインターネットに
それ以外の様々なモノを接続することです。モノをインターネット経由で通信させることを意味します。

 

(2)スマートメーター:
電気使用状況の見える化を可能にする電力メーターのことです。

 

(3)ストリートライティングサービス:
ネットワークでつないで、オン・オフなど操作することが出来る街灯のことです。

 

(4)スマートシティ:
IoT(モノのインターネット)の先端技術を駆使して街全体の電力の有効利用を図ることで、
省資源化を徹底した環境配慮型都市のことです。

 

(5)ICT:
ITとほぼ同義的にも使われますが、IT技術の活用や情報の流れ、やり取り、活用といった
コミュニケーションにより着目した言葉になります。

 

(6)ICTエコシステム:
複数の企業や団体がパートナーシップを組み、互いの技術や資本を活かしながら、社会全体を巻き込んで
業界枠や国境を越えた共存共栄を目指し、事業活動などさまざまな領域で協力しあうことです。

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