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音楽レーベル設立・音楽一括配信について

今後のクラシック業界の益々の発展に寄与するべく尽力している当社にて、音楽レーベルの設立や音楽配信に関してまとめました。

 

iTunes、Spotify、LINE MUSIC等に、オリジナル音源の配信をする方法は?

「TuneCore Japan」「BIG UP!」といったデジタルディストリビューター(音楽配信代行サービス会社)を通じて、上記主要配信プラットフォーム含め、レコチョク、music.jpなどの音楽ダウンロードサービスにも一括配信が可能です。

 

例:TuneCore Japanの場合

 

最短2日で、世界185ヵ国・55以上のプラットフォームに楽曲を配信できます。

 

 

■楽曲権利は100%そのまま

原盤権の譲渡は不要、配信後も楽曲の権利は存続します。

 

■収益は100%還元

楽曲の売上から配信ストアの手数料を除く、すべての収益をアーティストに還元されます。
例として、ダウンロード1曲200円販売の場合、Appleが規定する収益額118円がアーティストに支払われ、ここをTunescoreは100%還元、ということになります。

 
収益は100%レーベル側に還元されますが、ダウンロード型の場合は1,000円のアルバムが売れたら手元に1,000円が入ってくるわけではなく、配信会社(Appleやamazon)の利益、JASRACなどへの著作権の支払いもあり、ダウンロード型で1,000円売れた際に、手元に入ってくるのは600円程のようです。
 
サブスク配信の場合は、1再生あたり0.3円~1円程度が権利者にバックされます。
よって、アルバムの場合年間5,000再生いくかが損益分岐で、ダウンロード軸だと30枚程度になるのではと思います。

 

■費用について

シングル1曲年間で1,551円、2曲以上のアルバムで年間5,225円となります。
 

■用意が必要な素材は2つだけ

・音源ファイル(WAV形式, 16bit~/44.1kHz~)
・ジャケット画像(JPEGまたはPNG形式, 3,000×3,000ピクセル以上の正方形)
 

■申請について

審査がありますが、最短で当日中に許可される事もあり、2日で主要プラットフォームに配信ができます。
 

■国際標準レコーディングコード(ISRC)の取得について

配信等にあたっては、日本レコード協会が定めた、国際標準レコーディングコード(ISRC)の取得が必須となりますが、TuneCoreをはじめとるするほとんどのデジタルディストリビューターが対応可能です。

 

例:BIG UP!の場合

TuneCoreに比較的近いサービスとして、Avexが運営するBIG UP!があります。
 
こちらもオンラインで申し込むだけで、世界中の各サービスに配信することができます。
TuneCoreとの違いは、2つのプランがあり、フリープランは無料で配信ができる点。
無料で配信できるフリープランと売上還元率の高い有料ベーシックプランから選択します。

 

そもそも、無料と有料、どっちが良いのか

前述の通り、TuneCore、BIG UPのような一括配信サービスが15サービスほどあり、無料と有料があります。
 

・無料サービスは、売上から手数料が取られる

・有料サービスは、売上100%バックだが配信料がかかる

 
使い分けとしては、何回再生されそうか、であったり、カラオケ配信など独自のサービスもあるので目的や用途により使い分けることが、実際に各プラットフォームに配信を実施しているユーザーから推奨されています。
 
すでに一定数以上のファンがいるなど、がっちりアーティスト活動するならTuneCore Japan一択、配信料金を払ってでも収入100%還元というのは非常に大きいです。
ただ、再生数がそこまで見込まれない段階ではBIG UP!フリープランなどの無料プランの提供がある配信サービスがオススメになるかと思います。
 

レーベル設立について

レーベルの定義は非常に曖昧な部分がありますが、一般的にはレコード会社の中にある組織として「CDなど音源の製作、またそのプロモーションを行っている部署」がレーベルとして認識されています。
音楽レーベルの設立に、特にルールはなく、何かの届け出等も不要、会社である必要すらもありません。
好きなレーベル名を付けて「レーベルを立ち上げた!」と宣言すれば、設立完了です。
 
音楽業界では「インディーズ」「メジャー」と言いますが、その違いは所属するレーベルのレコード会社にあります。
 
「ソニー」や「ユニバーサル ミュージック」など、「日本レコード協会」に登録しているレコード会社のレーベルはメジャーレーベル、その所属アーティストは全てメジャーアーティストになります。
一方で、それ以外の独立してるレーベルのことを「インディーズレーベル」と呼びます。
 

■レーベル例

・エイベックス・エンターテインメント株式会社 ・・・レーベル「avex trax」
・株式会社ソニーミュージックレーベルズ ・・・レーベル「SME Records」
・株式会社ジェイ・ストーム ・・・レーベル「INFINITY RECORDS」
 

上記のようにレコード会社の中に所属している「部署」のことを指し、自分達のレコード会社から発売するCDを作るためにある部署です。
 
通常は、一つの部署として組織化されているので、アーティストを発掘してくるスカウトマンのこだわりやレーベルとして掲げている方針が統一されていきます。
そのため、同じレーベルには同じようなジャンルのアーティストが集まることが多いです。
 
レーベルに所属したアーティストは、基本的に所属レーベルの方針にしたがってアルバムなどの作品を作ることになります。
インディーズのバンドなどが自分たちのレーベルを立ち上げることが多いのは、この方針が自分たちの音楽性と合わないと感じることがあるからです。
 

■対してレコード会社とは

文字通り、レコードを出す会社のことです。
レコード会社は基本的に下位組織であるレーベルをいくつか持っていて、そこで作ったCDを発売するためのプロモーションなどの戦略を担当しています。
 

「音楽作品等の制作・流通・販売等を手掛ける事業主」を指し、そのレコード会社の中に「音楽ジャンルの区分や、ブランド価値を創造するために分けられた系列」がレーベルです。

   

まとめ

すでに一定数以上のファンがいるなど、がっちりアーティスト活動するならTuneCore Japan。
再生数がそこまで見込まれない段階ではBIG UP!など無料プランのサービス。

 

【配信業者について】
 
・ISRCコード取得代行は、ほとんどのデジタルディストリビューターが可能
・審査・各配信先で開始されるスピードがデジタルディストリビューターによって異なる
・SpotifyやApple Musicなど主要はどこのサービスも抑えているが、国内向けや中国向けで異なる
・カラオケ配信するか否かも基準の1つになる

 

【費用について】
 
・配信プランは【有料年額で100%還元】か【無料で●%還元】で大きく分かれる
 

無料
・登録してるだけで業界の方が試聴してくれるシステムがある
・無料で半永久的に配信し続けられる
・配信日時の指定ができないため、SNS事前告知によるアナウンスが難しい
 

有料
・有料サービスだけあり、楽曲再生の速報レポート、解析などが充実
・配信サイトをまとめたリンクページのアクセス解析が可能
・配信日時の指定が可能なため、SNSによる告知がしやすい
・年間料金(配信料金)を払わないと配信終了してしまう
・配信料金はかかるが収入100%の恩恵は大きい

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