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【日芸2017新卒「かえでの新卒奮闘記」】 No.03 あっという間の半年間(3)

2017年3月に日本大学芸術学部の文芸学科を卒業し、4月にバークレイグローバルコンサルティング&インターネット株式会社(略称BGC&I)に入社したかえでによる「かえでの新卒奮闘記」です。

 

入社したのは2017年4月4日。
あっという間に半年経ちました。

最終面接のときに「大学でことばについて学んできたので、もし機会があれば文章を書きたい」とお話ししたのを
社長が覚えていてくださり、こちらで【日芸2017新卒「かえでの新卒奮闘記」】を連載させていただくことに
なりました。

 

今回から、実際の業務のお話です。

 

No.01、No.02でお話ししたように、私にはweb制作のスキルがほとんどありませんでした。
もちろん、いきなり初心者に大事なクライアント様のサイト制作・更新をそのまま任せるようなことはありません。

「スキルアッププログラム」で最初のスキルチェックテストが行なわれた6月までは、

・画像作成・編集
・先輩が更新したサイトのチェック
・CMSが組み込まれたサイトの更新

の3つが主な業務でした。

 

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)というのは、管理画面から簡単にサイト更新ができる
システムのことを言います。
テキストを入力フォームに流し込むだけなので、コーディングの知識は必要ありません。
このCMSを含めた更新業務やサイトチェックについては、次回の記事でまとめてお話しします。

今回は、画像作成・編集について取り上げてみようと思います。

 

配属されてすぐに、人物写真をリサイズする仕事をいただきました。
人物写真はサイトの中でもかなり重要なコンテンツ。
ツールの操作自体は難しいものではありませんが、とてもプレッシャーを感じたのを覚えています。

BGC&Iのクリエイティブチームでは、人物写真を頻繁に扱います。
最初にリサイズの仕事をいただいたとき、先輩から大事なルールを二つ教えていただきました。

 

「顔はもちろん、手などのパーツもできるだけ切らないようにすること」
「同じ場所で使う人物写真はなるべく顔の大きさを揃えること」

 

後者については、デザインの基本です。

webに限らず、同等の情報を並列するときは見た目を揃えること。
当時このことにしっかり気付いていたかは覚えていませんが、日々様々なデザインを注意深く観察していると、
これが必ず守られている大原則だということがわかってきました。

目から鱗だったのは前者のルールです。

人物を紹介するサイトで顔が切れないようにするのは当然のことですが、パーツも意識するのかと驚きました。
いただいた素材の取り扱いについては、クライアント様や状況によって対応が変わることも多々あります。
こういった独自のルールを聞いて、クライアント様のこだわりをかたちにする仕事だという自覚が
より一層強まったように思います。

2日ほど経ってから、リサイズした画像がサイトにアップされました。
そのときの気持ちについて、未だに良い表現が見つからずにいます。
ただ、胸がドキドキしていました。
近い言葉を当てはめるとしたら、「嬉しさと緊張」でしょうか。

会社でも何度もアクセスし直して見て、
帰りの電車でiPhoneからアクセスして見て、
家のパソコンでアクセスして見て、
 

「本当に、載ってるー!」
 

と何度も感動を噛みしめました。

 
この日から、
「普段何気なく見ているものにも、それぞれ思いを込めて作っている誰かがいる」
ということを意識するようになりました。

自分に見えているものも、見えていないものも、それらを支えている世の中のすべての人たちに
感謝していきたいな、とスケールの大きいことを考えてしまいました。

それと同時に、自分もそのように感謝され得る立場になったということも自覚しました。
「社会人」は「社会を運営する人」で、私もその一員なのだ、と。

 
さて、仕事から人生と社会に思いを馳せてしまいましたが、次回は更新業務についてお話しします。

 
(かえで)

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